マルクスを読んでみよう

ここ2日間ほどマルクスを読み始めているのですが、
『資本論』を読んでいるわけではありません。
あれは相当な難書なので、素人がいきなり読めるもんではないらしいので。
とりあえず周辺から読んでいこうと思い、
まず『名著誕生 マルクスの『資本論』』という本を読みました。
で、これが、そこまで内容には深入りしないけど、
資本論がどういう背景のもとで誕生したのか、
そしてどのような性質をもつ書物だったのか、ってことが書いてあって、
まあなるほどと。概要はわかった。
でももうちょっと深入りしたいな、と思って、
今日図書館に行って、またいくつかの本を借りてきました。
なんだかふつうのブログみたいな内容ですね。日々の生活を報告するという。

それが『マルクス自身の手による資本論入門』と
『マルクス パリ手稿』です。
やっぱり資本論は読めない。けど、あんまり
「これ1冊ですぐわかる!マルクス経済学」みたいなのから入るのはどうか。
というか、借りてもよかったんですけど、図書館で見当たらなかった。
そういう妥協のもとで選んだのが、
「マルクス自身が書いた、比較的わかりやすい文章」です。

マルクス自身、『資本論』は「あれはたいそう難しい本になっている」と
認めているほどで、労働者に読んでほしいけど、労働者には読めないだろう、
と思っていたそうです。
で、そういう思いで書いたのが、『マルクス自身の手による資本論入門』。
厳密にはマルクスが全部書いたわけではないのですが、
大部分をマルクスが加筆・訂正しており、ほぼマルクスの書といっていいでしょう。

で、この本が、私個人からすると、これでもかなり難しい。
これは果たして労働者が読んで理解できるのか、という気がかなりしますけど、
でもたぶん、一番正確な入門書っちゃあ入門書なんだと思います。自分で書いてるから。

あと、わかりにくさのもうひとつの原因として、
資本論でイメージされる「労働」というのが、ほぼ第二次産業をモデルにしているため、
第三次産業を「仕事」の代表選手としてとらえてしまう私たちには、
けっこうイメージのズレがあるんですね。あと働いてないし。

まあでも、じっくりノートをとりながら、わからないところは何度も考えて読み進めていくと、
「ああ、なるほどそういうことね!」という発見が何回もあって。
慣れ親しんできた経済理論とはだいぶ違うので、かなり新鮮でした。

と同時に、その作業を進めていくうちに、ちょっと怖さも出てきました。
マルクスという、あれだけ大勢の人に影響を及ぼした理論家の書を読むということは、
ひょっとしたら私もマルクスの考え方に染まってしまうんじゃないだろうかと。
そういう危険を読んでて感じました。読んでて危険を感じる本ってなかなか無いです。

あと、マルクスを読む以前に、自分は自分なりに経済理論を考えようとしてたので、
それが跡形もなく流されたら怖いなあと思ってました。
つまり、マルクスを知らないときの自分の考え方、というのも、
どっかにメモしておきたくて、なんでしょう、いわばマルクス童貞ですね。
そういうマルクス童貞状態の考え方もけっして忘れないようにはしたいと。
いう思いがありましたんで。

読んでいくと、マルクスの考え方には、
いくつもの特徴的な「前提」があるんですね。
「価値には使用価値と交換価値がある」
「商品価値(商品の交換価値)は労働でできている」
「労働者は生産手段から切り離されている」
「資本家と労働者が分離している」などなど。
その「前提」が、私が最初読んだ時に感じた違和感で、
その前提をうまく消化することができたら、だんだんとわかってきました。
そして、それをメモしておくことで、あとあと、
「やっぱりこの前提っておかしくない?」と思うことができるので、
つまりは、マルクス童貞のときの考え方も保持することができる、と思いました。
ある考え方を受け入れるということは、前提が見えなくなることでもあるので、
そうならないために、前提を書きしるしながら読み進めています。おそるおそる。

実質的にまだ50ページぐらいしか読んでないんですが、
ものすごく頭を使った、という思いがあります。大変でした。
でも最初が肝心だと思うので、多少時間がかかるのはしかたないかと思います。

なぜマルクスをそこまでして知りたいのか、ということですが、
単純には、就活への疑問があります。就活とマルクスは自分の中ではつながってます。
あと、単純にお金儲けをしたいけれど、でもお金ってどうやったら儲かるんだろう、
ということを考えた時に、なんかマルクスに帰ってこざるをえないような気がします。
それから、マルクスマルクスとみんな言うけれど、
実際どれぐらいの人がしっかりマルクスをわかっているのか、というときに、
たぶんマルクスの像が結構曲解された形でとらえられていて。
そのへんの本当のところを知りたい、という好奇心があります。
まあ主に好奇心です。単なる。

あと、マルクスっていう人がおよぼした影響は、信じがたいほど広範囲に伝わっていて、
「カルチュラル・スタディーズ」という、民衆文化を研究対象にする解釈学も、
ある意味ではマルクスの影響から逃れられていないとかなんとか。
そのへんの話は『名著誕生 マルクスの『資本論』』に書いてあったんですが、
我々はまだまだマルクスの残滓から抜け出せていないのだなあと思いました。いやほんとに。

最後に、話を脱線しますが、
適当にマルクスの画像を検索していたところ、
若いころのマルクスを描いた絵が出てきてびっくりしました。
超イケメン。「なんやこのイケメン」と思うぐらいイケメンです。
あれがどうして晩年ひげもじゃのおじいさんになったのかわかりませんが、
とにかくイケメンです。完全に別人。
なんか日本の芸能人で誰かこんな人いたと思うんですけど、思い出せません。
“Karl Marx Young”で検索してみてください。
ではでは。

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