電子書籍と図書館

私は図書館のヘビーユーザーでして、
4つの図書館をかけもちすることがしばしばあります。
地元、大阪市、京都市、大学。
より正確には、地元とその近くに別の図書館があるので、
合計5つの図書館から借りることができます。

今自分の本棚を見ても、47冊もの本を借りています。
数えてみてびっくり。それはどうかしてるわ。
うち、10冊が読んだ本、9冊ぐらいが半分読んだ本、
読むのをあきらめてるのが7冊、読書中なのが2冊、
これから読みたいぞという本は8冊。その他11冊。

いや、こうやって数えてみると、
「はよ返したらええやん」という本は結構ありますね。
実際には図書館が遠かったりするので、なかなか返せませんが。
「今は読む気が起こらないけど、でも読んでおいた方がいいように思う本」
ってのは結構多いですね。そういうのがダラダラと居座っているわけです。

さて、私が本を借りているということは、
そのぶん誰かが借りれないということでもあるのですが、
ここで電子書籍というものを考えてみます。
電子書籍には独占性がありません。私が借りても他の人も借りれる。
もし「電子書籍を貸し出す図書館」というのがメジャーな存在になった場合、
もはや「貸出中」という表示はなくなるでしょう。

だとすれば、たとえ返却期限を守らなかったところで、
誰にも迷惑がかかっていないのではないか?
また、そのような図書館では、「貸出上限冊数」をもうける意味があるのか?
という2つの疑問が、たちまち浮かんできます。

ここで、実際に「電子書籍を使う図書館」について調べてみますと、
どうやら著作権の問題が大きく絡んでくるようですね。
図書館の蔵書をそのまま電子化することはできないそうです。

あ~、でもこのへんの内容、結構ちゃんと調べないと、
うかつに語ったらあかん感じがしてきましたね。
今も現在進行中の動きらしくて、
出版業界は「原版権」というものを作ろうとしているようですよ。
参考記事:出版社に原版権を…業界、法整備目指す(読売新聞)

ちょっとまあ、著作権についてちゃんと勉強しようと思います。
法学部の前期授業で『知的財産法』があるのでそれをとります。

「電子書籍 著作権」や「電子図書館」で検索すると、
けっこう参考になる情報は出てきますんで、興味のある方は調べてみてください。

そういう具体論をいったんすっ飛ばして、結論を書こうと思います。

要は「電子書籍」ってものが出てしまって、本に排他性がなくなった時代では、
本の著者と出版社(=編集者)が、労働に対するふさわしい対価をもらえるような、
そういうシステムが別に必要なんじゃねえの?ということです。
紙の本はこれからも生き残っていくし、必要だと思うけれど、
それだけではやっていけなくなるでしょうし、
人間の読書の多くの部分を電子書籍が占める時代は来ると思います。
となると、違法コピーは当然発生しますが、あらゆる違法コピーを取り締まるのは
事実上無理です。いや、技術の進歩によって可能になるかもしれませんが。

そういう状態になっても、本を書く人が困らないように、
何かしら対価を払うシステムが、あったらいいなーという。
ああでもこの議論相当難しいですね。
「価値とはなんぞや?」とか「主観的価値をどう測定するのか」みたいな議論も入ってきますし。
けっこうこのへんの議論は、哲学が必要なのではないかと思います。
哲学者のウンベルト・エーコが
『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』という本を書いていますが、
これも読まないとあきませんね。

まーでも、自分の理想とする未来は、
ほとんどの本と音楽がネットを介して無料で読める・聴けるが、
でもその原作者にはきちんと対価が支払われている、という状態なので。
それをどうやって実現できるか、というのはなかなか考えがいのあることです。
もちろん、ほかにもいろいろと理想とする未来はありますが。
あ、でもそれもおおむね「情報共有」というキーワードでくくられます。
せっかく無料で情報を配れるんだから、無料でもうまくいく仕組みを考えようぜ、
というのが、やりたいですねえ。
あれ?就活先と結びついてない気がしてきた?

ほか、気になる本。
『電子書籍の真実』 村瀬 拓男
『ルポ 電子書籍大国アメリカ』 大原 ケイ
『本と図書館の歴史-ラクダの移動図書館から電子書籍までー』 モーリーン・サワ
『本の歴史』 ブリュノ・ブラセル
その他は”Opinoki’s Bookshelf“に載せてます。

PS:
以前、藤沢ばやんさんと話した時にチラッと出ていた、
「民族音楽がきちんと学べる電子書籍を作る」という構想は、今も持ち続けています。
10年以上経った今でも、民族音楽の本といえば若林忠宏が独占状態なので。
それ以外の人間たちによる、きちんとした本を書きたいと思っています。
自分だけではなく、いろんな人と協力して。

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