高槻ジャズストリートに行ってきた

昨日、今日と高槻ジャズストリートなるものに行ってきまして。
2日間にわたって高槻市で行われるジャズのお祭りです。
街中のあちこちがジャズ演奏の会場になり、
街を歩けばそこかしこから音楽が聴こえてくる、
そういう状態になります。

音楽を聴くのはすべて無料。
運営スタッフはすべてボランティア。

寄付や記念Tシャツ代で資金はまかなっているらしい。
あと、ハイネケンが大々的にスポンサーとしてついている様子なので、
広告料もある程度は入っているのでしょう。
飲食物などの物販もさかんに行われているので、
そちらからの収入もあると思われます。
まあでも利益は出んでしょう。ちょっと赤字かもしれない。

僕は去年ぐらいまでこの存在を知らんかったのですが、
けっこう有名なお祭りのようで、1999年からやってるらしい。
で、今年初めて行きました。
行ったら楽しかったですねぇ。

出演するバンドはアマチュア・プロ両方います。
むしろプロが意外にけっこういた。
あと、アマチュアといえどプロとそう大差ない人もいましたし。
地域住民や高校・大学のブラスバンドみたいなのも、
それはそれですごくいい味を出していました。

なんちゅうか、音楽って音楽だけで存在しているわけではなく、
その背景にある物語も含めて我々は聴いているんだな、と、
あらためて思いました。
地域の人によるブラスバンドの演奏を聴いていると、
「この人たちは普段ふつうに働いてるけど、
でも仕事のあとや土日に日夜練習をかさねてここまで来たんだな」
という努力が、なんか見え隠れして、
そこにちょっとグッとくるものがあるんです。

プロ奏者の人があれだけプロフィールを長々と書くのも、
こういった歴史の上にこの人の演奏が成り立っているんですよ、
という物語の紹介でもあるのでしょう。
物語ぬきで聴いても素晴らしい演奏は確かに存在するけど、
物語があるとよりよく聴こえることが多い。
あるいは、自分にはわからない演奏をされても、
「この人はこういう経緯をたどってきたから、決して下手ではないはず、
 私の耳がこれを理解しないだけなのだ」と思うことができますし。
それがなければ「なんだヘタじゃねえか」で終わることもありえます。

前置きが長くなりました。
聴いてきたミュージシャンの中で、印象に残った人々を何人か紹介します。

・Kyoto Super Jazz Bigband
京都にこんなビッグバンドがあったとは知らなかった。
けっこうおじさん・おっさんだらけ。いい年してます。
おっさんになっても音楽を続けてるって、いいことだなあと思ったバンド。

・三木俊彦スペシャルカルテット
三木俊彦さんはプロのサックス奏者で、プロフィールを見ると
「ネイティブアフリカンバンドにも参加」などと書いてあったので、
おっ、これはおもしろそうな演奏が期待できそう、と思い観に行きました。

観に行ったところ、思っていたものとは違った(少なくともアフリカ色はなかった)けど、
なんかすげえ攻撃的な音楽でしたよ。
4人組なんですけど、4人が4人とも個性強い感じの人で、
ギターの箕作元総さんはロックコンサートばりにエレキギターを鳴らしてました。
ドラムの安井鉄太郎さんはニューヨークで修業してきたとあって、
顔つきとか動き方がなんかグルーヴィーでしたし。
ウッドベースの萬恭隆さんは、やる気無さそうな顔なのがすごくよかった。
ファッションと表情の全体的な脱力感と、ベースのしっかりした感じのギャップが、
なんかカッコよかったですねえ。ベースはやる気無さそうなぐらいがちょうどいいのかも。

・ROSIE
オーストラリアから来た女性シンガーソングライター。
プロフィールに「インドのヒマラヤの音楽学校にてシタールの勉学に励み」
と書いてあったので、おっ、これは面白いかも、と思ったら、
上に同じくインド色はいっさいなく。普通に外タレ、という感じでした。
なんか、ザ・外タレという感じが、今まで実際に見たことなかったので新鮮でした。

・ビクター・マルティネス・パラダ
今回の高槻ジャズストリートで一番の大当たりでした。
チリからやってきたギタリストです。完全にソロで、歌は無し。
ただただギターのサウンドだけなんですが、
あまりにも技術がすごすぎて、なんかギターを聴いてる感じがしませんでしたね。
ギター以外の音が聴こえてくる感じ。これ1個で充分やん!という状態。
ギター音楽というのもいろいろ聴いてみようかな、と思いました。

・GORIYORODUO
「三木俊彦スペシャルカルテット」で出てきた萬恭隆さんと、
ドラムの松田”GORI”広士さんのデュオ。
つまり、ベースとドラムだけ。ある意味ドラムンベース。
この地味な編成を見た時に、「これは行くしかねえ!」と思って、聴きに行きました。
実際この2人がいなければ、2日目も来ようと思ってたかどうかは微妙です。

で、音楽性としては、当然ジャズなんだけども、
でも若干アバンギャルドな感じにならざるをえず、好みが分かれる感じでした。
私はウッドベース大好きなので(ドラムは実はそうでもないことがわかりました)、
とてもツボでしたね。6月8日にこの2人でライブがあるそうなので、行きます。

・フィリップ・ストレンジ
割とパンフレットの中で大きく取り上げられていた人。プロのピアニストです。
名字が「ストレンジ」ということで、この面白い名前なら期待できるぞ、と思い、
聴きに行ったんですが、私はあんまり分かりませんでした。
ピアノソロ、というのはどうも合わないのかもしれません。
ギターソロとかパーカッションソロは好きなんですけど、
ピアノソロとドラムソロはなんかあんまり好きじゃない。なんでだろう。
ベースソロは好きですが、それよりかはトランペットやサックスのソロが好きです。

他にも色々見たんですが、これだけたくさんのライブを無料で見れる機会は
そうそうないと思います。非常にお得なイベント。
でも、2日間いてわかったんですが、1日5時間以上ずっと音楽を聴き続けるのは、
ちょっとしんどいですね。疲れてきます。ましてジャンルが同じなので。
あと、アコースティックかマイク通してるか、という点も大きくて、
マイクを通した音はずっと聴いてると疲れてきます。個人の感想としては。

それから、今回のお祭りで高槻をいろいろ歩いてみてわかったんですが、
結構高槻ってジャズがさかんな街で、毎日ジャズライブやってるカフェやバーが、
何件かあったんですよ。ライブハウスっていうより、カフェやバーが。
京都は「ライブハウス」のイメージが強いんですけど、
高槻はそういう風にして音楽を聴くのが盛んなのかぁ、というのが、
新しい発見でしたね。また余裕ができたら行ってみようと思います。

ビクター・マルティネス・パラダ氏の曲。この曲をライブでやってました。

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