昨日の夜から今日の朝まで

昨日の夜から今日の朝まで、
実にいろいろな体験があったので、
それについて。

昨日の夜はゼミコンパというものがありまして、
僕の学生生活最後のゼミ(おそらくは)の
おつかれさま会がありました。おつかれさま会ってなんだよ。
つっても日程がなんか合わなかったのか、
先生ふくめ4人という小規模飲み会だったんで、コンパ色はゼロですけどね。
みんなそんなに忙しいのかしら。あるいは自分が暇すぎるのか。

で、飲み放題だったのでまあしこたま飲みまして、
割と酔っ払いながら、別の飲み会へ行く。

学森舎で『ベーシックインカム入門の入門』というイベントをやっていて、
そこになんか山森亮先生という同志社の先生が来てるらしいので、
おもしろそうやんということで途中から参加する。

場は既にあったまっているというか鍋会になっていた。
ゼミコンパで食べたし飲んだので特に食べず飲まず。
先生の話を聞いたりする。
山森先生いわく、遠距離恋愛で失敗したこともあるけれど、
今の奥さんとは遠距離恋愛で成功しているので、
どっちとも言えないよ、ってことらしい。

あれ、ぜんぜんベーシックインカムの話聞いてねえな。

で、ほかその場にいた人と喋ったりする。
ちょうどプログレ好きのかたがいたのでそのへんの話で盛り上がる。
新しい音楽をいろいろ教えてもらったので聞こうと思う。

その場の流れで、そのプログレ好きの人たちと、なんかどこかへ行く。
行き先もとくにようわからんまま行く。

マンションの一室、ではないんですけど、
ビルの一室、わりと狭めの一室が、
ちょっとしたクラブスペースのようになっていて、
人がそこそこいて踊っている。DJがいる。
「わあDJだ」という感想を持つ。

クラブっぽいアングラ感はあんまりなく、
比較的部屋は明るいし、音もそこまでズッシリしてない。
まあでも一応クラブミュージック的なものがかかっているので、
なんとなくノッてみる。しかしノリきれない。

とはいえ何か見えてくるのではないか、と思い、
けっこうそこに1時間ぐらいいたんですけど、
わかったことは3つ。

1.クラブミュージックは本当に踊れるのか
2.DJは本当に必要なのか
3.帰り道の妙な爽快感

1.「クラブミュージックは本当に踊れるのか」
音質のせいもあったかもしれないんですけど、
そもそもクラブミュージックは踊るのに適していないのでは?という仮説。

けっこう無機質な音楽じゃないすか、
そういうものに感情移入というか、身をまかせるのって、
かなり難しいというか、慣れてないと無理があるんじゃないかなあ、という。
クラブを楽しめるのには慣れが必要だと思います。

2.「DJは本当に必要なのか」
今回、はじめて間近でDJの作業風景を見ることができたんですけど、
結果何をやっているのかよくわからない。

まして、今の時代ですと、SoundcloudやMixcloudに「Remix」っつって、
いろんなものがアップされてるわけですから、
それさえかけておけばDJはオーイエー言ってたらすむのでは?という。

雰囲気によってかける曲を変える、というのはあるらしいんですけど、
まあでもそれにあそこまでの機材が必要なのかなあ、という。

3.「帰り道の妙な爽快感」
僕はまったく踊っていないのですが、
まあでもしばらくいて部屋を出ると、妙な爽快感があります。
これってたぶんクラブという場所が本質的には不快な場所だからじゃねえか、
という、すごく乱暴な仮説を立てたい。
重々しい音がひたすら鳴り続けていることと外の静けさ、
その落差で帰り道に爽快感が味わえるのであって、
DJプレイのおかげではないんじゃねえか、という。

まあ単純に、僕がそのとき見たDJが下手だったのかもしれません。
あと音響設備のせいもあるとは思う。
音楽的なおもしろみが一般的に少ないと思うので、
音響設備と音質がものをいう、ということかも。

いやでも一番よくわかんなかったのは
「クラブミュージックはむしろ踊るのに適していないのでは」ということでしたね。
それが意外な発見だった。

僕も音楽を聞いて体を動かすことがないことはないんですが(むしろよくある)、
あの音楽で踊れるってのはちょっとよくわからない。

で、まあ、「なるほど、これがクラブのようなものかー」と思って、
ひととおり満足したので帰る。
しかし時間はすでに24時40分。終電はあらへんのや。
ちょうど読みたい本を3冊ほど持っていたので、マクドナルドに行って始発を待つことに。

その3冊とは
『ワークシフト』
『地域社会圏主義』
『ソーシャルデザイン・アトラス』。
それぞれちょっとずつ短い感想を書きます。

『ワークシフト』:
まじめに未来の働き方を予測してみよう、という本。
こういう本って最近あんまり見ない。
「未来はこうなるに違いない」という本はよくあるんですが、
この本のように、うまくいったパターン、うまくいかなかったパターン、
両論併記してる本ってそんなにないんじゃないか。

で、読み終わってみると、この本は未来予測の本なんですけど、
同時に「未来を選択しよう」という本でもある。
その意味で『選択の科学』とか『武器としての決断思考』とも似ているのかなと。

選択には予測が必要だけど、
いま「未来はどうなるかわからない」ということがあまりにも言われていて、
それゆえ僕らは選択できなくなっているのではないか。
予測の力を取り戻すことで、結果として選択する能力も高くなるんじゃないか。
というようなことを思いました。

『地域社会圏主義』:
この本を書いた人たちは馬鹿なのではないか、
とびっきりの馬鹿なのではないか、と思いました。いい意味で。
こちらもあんまり見ないような感じの本で、
「大真面目にユートピアを考える」という本です。
ものすごく真剣に考えられているので、
あながちユートピアじゃないんじゃないか、とも思ったりしますが、
現代日本の貧しい住環境を考えると、
ここで示されている未来像はあまりにも素晴らしすぎてユートピア的に見えてしまう。
でもちゃんと実現可能な風には作ってある。(おそらく)

この本に示されているものがそのまま実現することはたぶん無いと思うんですけど、
この本が問いかけているもの(専有と共有のバランス、微小な労働力の利用)は、
なんとか組み込めるんじゃないかなあという、そういう気がしました。

『ソーシャルデザイン・アトラス』:
「夢がある話」をひたすら集めた本。
社会的問題をデザインや建築で解決する、そういう事例集が載っています。

「貧しい地域の問題を解決する」ために建てられたものが多いんですけど、
そういうものが、驚くほどオシャレだったり、驚くほどローコストだったりして、
これを読んでると「俺ら日本の住環境って一体・・・」と思う。
いや、日本の住宅にもいい面は多々あると思うんですけど、
クオリティが高いものが多すぎるというか。
中間的なクオリティのものが無いんだろうなあ、と思いました。

「200万円住宅」というアメリカのプロジェクトがあるんですけど、
たった200万円で建つ家があまりにもオシャレすぎて、
感動と同時に絶望を感じましたね。
(『$20k house』とかで検索すると出てきます)

そもそも、住宅を1個買うのに、2000万円とか3000万円というのが、ありえない。
あまりにもハイリスクローリターン。何年かかんねん。
おそらく若い人はまったく家が買えないと思う。
そんな危ないものを誰が買うのだろう。まして地震大国で。

とはいえ、実家が一軒家なので、
持ち家があることの素晴らしさみたいなのは、すごく実感します。
ただ、もうちょっとローコストでなんとかならんかそれ、という風に思う。
日本に全般的に言えるのは「もうちょっとローコストでなんとかならんかそれ」です。
海外の事例を見ていると、あながち無理じゃないのでは。

以上3冊、非常におもしろく読めました。
目がさえていたのかもしれませんけど、
なんか全然眠気を感じることなく、朝5時まで読書続けてましたね。
ぜひ読んでみてください。とくに『ワークシフト』。

どの3冊も、未来を考えるうえで「なるほど、そういう可能性があるのか」
ということを意識させてくれるものでした。
たぶん今までの人生でいちばん真剣に未来を考えざるをえない状況なので、
こういう本は非常にありがたいし、おもしろい。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
リンダ・グラットン
プレジデント社
売り上げランキング: 297
地域社会圏主義
地域社会圏主義

posted with amazlet at 13.02.17
山本 理顕 金子 勝 平山 洋介 上野 千鶴子 仲 俊治 末光 弘和 松行 輝昌
LIXIL出版
売り上げランキング: 41,855
ソーシャルデザイン・アトラス: 社会が輝くプロジェクトとヒント
山崎 亮
鹿島出版会
売り上げランキング: 56,013
広告

0 Responses to “昨日の夜から今日の朝まで”



  1. コメントする

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中





%d人のブロガーが「いいね」をつけました。