太鼓の仕組み

昨日太鼓を作ってみたらべらぼうに面白かったので、
これはちょっと今後も作り続けようと思っています。

が、昨日作った太鼓はちょっと失敗で、
見た目は綺麗なんだけど皮があんまりしっかり張れていなくて、
音が低くてキックとして使うにはいいけれどまともに演奏しようとするとちょっと難しいな~、
みたいな楽器になってしまったので、太鼓の張り方について構造的に考えたい。

まず太鼓(皮を張った太鼓を想定)は大別すると2タイプに分かれる。
チューニング可能なものと、チューニングが不可能なものである。
今回作ったものはチューニング不可能なものなので、もういかんともしがたい。
音を高くするならもう1回張り直さないといけない・・・ムムム。

チューニングが可能なものの代表例としてはスネアドラムです。
というかドラムはだいたいチューニング可能です。

どうやってチューニングするのか?というと、だいたい皮を直接引っ張るわけではなくて

枠皮皮皮枠
紐胴 胴紐

みたいな構造になっていて、「皮」と「枠」が一体化していて、
その「枠」を「胴」のほうに紐か何かで引っ張ることで、皮の張力を上げていくという仕組みになっています。
紐ではなく金属で、ねじで締めたりするものもあります。ドラムはそれですしコンガもそれです。
ジャンベは厚い紐(縄?)、タブラは皮ひもです。よくよく考えたらけっこうこの仕組みでできてる。
チューニングできた方が圧倒的に便利なのでこれは合理的。
なぜこっちにしなかったんだろう?と思うぐらい。

皮を直接引っ張らない理由はなんなんだろう?と思うんですけど、
たぶん単純にやぶれやすいというのと、枠を引っ張ったほうが均等に張力がかけやすいというのがあるのかもしれない。

もう一方で、チューニングできない楽器というのがあります。
これはどういう構造なんだろう?というと

皮皮皮皮皮
皮胴 胴皮

みたいな構造になっていて、この「皮胴」「胴皮」の間を、
のりや膠、もしくは鋲や釘で止めているという構造になっています。
たとえば伝統的なフレームドラムはこの構造ですし、
あとは和太鼓(宮太鼓とか)なんかもそうですね。
音程を変えるとなるともう一度張り直さなければならないというタイプがこれです。

なぜこんな不便な作り方にしたし、とは思うのですが、
まあでもあえて位置を固定することで音程を安定させるというのはあるかもしれません。

ただこの作り方がすごく難しいなあと思うのは、張った後で本当に音程が変えられないんですよね。
ドライヤーとかで皮を乾かすことで一時的に音程は上がるんですけど、本当に一時的なものですし、
結局元に戻っちゃうからあんまり有効じゃない。

あと、皮を張ってる途中って音程がわからないんですよね。
なぜなら皮は濡れているので基本的にダルダルだから。
それが乾くことで張って音が鳴るようになるので、その「張ってるときにこの感じだったら乾いたらこの音程になる」っていうのは
本当に職人技と経験則で身につけて行くしかマジでないなぁと思う次第です。
THE 技術。難しい。

あと、今回張ってみてもう一つ面白いなぁと思ったのは、皮の材質ですね。
以前にフレームドラム作成ワークショップで行ったときは、
紙の一種を使ったので、比較的薄い素材だったんですよ。
なので仕上がったときも結構高い音程にできたし張りやすかった。

けど今回自分で作ってみたのはボンゴ用のLPの皮を使ったので、めちゃめちゃ分厚いです。
で、この分厚い素材っていうのは本当に張るのが難しくて、引っ張ってもなかなか伸びないんです。
そして仮に引っ張ったつもりでも、もともとの皮が分厚いからやっぱり低い音になりがちです。

でもこの「皮が分厚い」ということがある種の楽器には大事だな~というか、
皮の厚さって結構楽器の音を決めるんじゃねえかという風にも感じました。
僕が張ってみた皮をものすごくドライヤーで温めた時、一瞬だけトンバクの音を再現できたんですが、
これはやっぱりトンバクの皮が分厚いこととあながち無関係ではないのかな、と思います。
コンガも皮が分厚い種類の楽器ですが、あれの音がちょっとトンバクに似ているのはそのせいもあるかなと。

結局「音ってどうやってできてるんだろう」ということに興味があって、
要はボディの材質、皮の材質、そしてボディの構造だと思うんですが、この3つがどう絡んでいるのかはすごく調べたいですね~。
今一番やってみたいのは、今回張るのに失敗したボンゴの分厚い皮、アレでフレームドラムを作ったらどうなるのか、ということ。

ウズベキスタンにドイラという音がバカ高い楽器があるんですが、
あれの実物を触った感じ、意外と皮が分厚いんですよね。けっしてペラペラではない。
でもあの高音が出るということは相当パキパキに張り、かつドライヤーとか火とかであっためるとああなるわけで、
その段階になるかどうかにすごく興味がありますね。これぞ実験。音楽実験。

でもフレームドラムを作るのに今一番ネックなのは、実は皮張りじゃなくて枠づくりです。
枠づくりがどう考えても難しい。ここをどう乗り越えるかが課題ですね。
木を曲げることばかり考えています。軽くて丈夫で曲げやすい木はないかな。

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