音楽サブスクリプションサービスについて調べる

音楽の聴き方としての「サブスクリプションサービス」について、
最近個人的に注目しています。といっても自分自身まだ使っていないんですが。
調べていくうちに「これは後学のためにもまとめておいた方がいいな」と思ったので、まとめてみます。

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<どんなサービスがあるのか>

けっこうある。

Spotify
https://www.spotify.com/

Deezer
http://www.deezer.com/

TIDAL
http://tidal.com/

Rhapsody
http://www.rhapsody.com/

AWA
https://awa.fm/

LINE MUSIC
https://music.line.me/

Google Play Music
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.music&hl=ja

Apple Music
http://www.apple.com/jp/music/

Prime Music (Amazon)
http://www.amazon.co.jp/b?node=3589137051

Groove (Microsoft)
https://music.microsoft.com/

QQ Music
http://y.qq.com/#type=index

KKBOX
https://www.kkbox.com/jp/ja/index.html

Saavn
http://www.saavn.com/

Gaana
http://gaana.com/

きりがなさそうなのでこのへんでやめておきます。

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<どの地域でサービスが成立しているのか>

これは、グローバルプレイヤーとローカルプレイヤーに分かれます。

Spotify、Google Play Music、そしてApple Musicなんかはグローバルなものでしょうし、
反対にAWA Music、LINE MUSICなんかは日本のローカルなものです。

Deezerはフランス発祥ですがグローバルな展開を進めており、
特にアジアやアフリカなどあえて新興国で展開を進めているのが特徴ですね。
http://jaykogami.com/2015/09/12071.html

QQ Musicは中国、SaavnとGaanaはインドで強いサブスクリプションサービスのようです。
とはいってもこの2国は人口がすごいですからそれだけでも結構な母数になりそうですが。

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<どういうビジネスモデルなのか>

だいたいのサブスクリプションサービスは、「無料会員」と「有料会員」に分かれるようです。
もちろん「有料会員」のみのものもあります。

無料会員は、広告とかを見る必要があったり、一部機能に制限がかけられているけれど、
月々一定の金額を払って有料会員になれば、広告表示なしで、無制限で見放題になったりします。
あるいは、その有料会員の中でもさらにランクが分かれていて、よりお金を払うと高音質で聴けたり、
より多くの曲数が聴けたり、という風になっています。

さすがに「無料会員」のみのもの、っていうのは存在しないんじゃないかと思います。
あるとすれば広告収益のみで利益を上げている存在なので、
それは「サブスクリプションサービス」とはちょっと違うかなと思います。
Pandora Radioとかはそういうスタイルですね。

あと、Soundcloudも最近では広告が流れるようになりましたが、それ以前は広告すらなく、
でも聴く側には一切お金は発生しませんでした。
「音源をアップロードする側」がお金を支払うという特殊なビジネスモデルですね。
いわば広告枠を個人ミュージシャンに売るようなもの。これはこれで面白いなと思います。

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<いつ始まって、どのぐらい会員数がいるのか>

分かる範囲で調べてみました。

Spotify:
2008年10月にサービス開始。
有料会員数が2,000万人、アクティブユーザー数が7,500万人(2015年6月10日時点)。
ただし、それ以降の発表はなく、最近ではむしろ落ち目になってきているのでは?との指摘もみられます。
http://cloud.apples.jp/cloud-s/9837/

Apple Music:
2015年7月にサービス開始。
ほとんどのiOSデバイスには自動でインストールされているので、あくまで有料会員という数だけで見ると、
有料会員数はなんと1000万人(2016年1月時点)。相当伸びが早いですね。
http://iphone-mania.jp/news-97219/

LINE MUSIC:
会員数はちょっと出ていません。
『「LINE MUSIC」がDL数で世界5位に』という記事は出ているのですが、
具体的にどれだけダウンロードされたのか、と言う数は出ていません。
http://music-mag.line.me/ja/archives/49331977.html

他のニュースサイトなどを見てみると「ローンチ後の数か月だけダウンロードがすごかったけど、
その後はあんまりだし有料会員は全然増えていないのでは?」という指摘もありました。
http://lab.appa.pe/2016-01/music-streaming.html

TIDAL:
元はスウェーデンのAspiroという会社が2014年に立ち上げたサービスですが、
なんとJay-Zが2015年初頭に買収を決定、3月にブラックミュージック・クラブミュージックまわりの豪華メンツを揃えてリリースしたサービス。
Jay-Zの2015年9月30日の発表によれば、有料会員数が100万人を超えたとのこと。
TIDALのトップページを見てもけっこうコアなデザインになっていて、僕は案外好きですね。
http://jaykogami.com/2015/10/12097.html

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<日本はどうなのか>

日本はたぶん音楽市場自体がすごく特殊な環境にあって、
「デジタル媒体」の比率が先進国の中で異様に低いんですね。

こちらのサイトの「2014年世界音楽売上トップ20における項目別シェア」のグラフを見てみてください。
http://www.garbagenews.net/archives/2149390.html
赤色の部分が「有料音楽配信」による売り上げなんですが(ダウンロード+サブスクリプションかな?)
これの比率が日本はたったの18%なんですね。
いっぽうアメリカ・スウェーデン・中国は80%ぐらいいっててこれはこれですごいことになっている。
他の欧米諸国は40~60%ぐらいといったところです。ドイツだけ日本と同じぐらいですね。

と同時に「2014年世界音楽売上トップ20」を見ると、
日本って音楽市場の売上が世界2位なんですね。
嘘!?!?!?!?!?!?!?!?って思いましたがそのようです。

1人当たりの売上についてもこちらのブログで算出されていますが、
http://d.hatena.ne.jp/longlow/20150503/p1
これで見ても日本は2位と相当高い。

で、こっから見えてくる1つの仮説としては、
「日本人は音楽に金を使っていないわけではない。むしろすごく使っている。
 ただ、使う方法がCDなのである」
ということなのではないか、ということですね。

だから日本の音楽市場は実はあきらめるべき存在でもなんでもなく、
むしろブルーオーシャンもブルーオーシャン(しかも大海)なのでは!?とも考えられます。
もちろん何か数字のトリックがあってこう見えているだけ、と言う可能性もなくはないですが。

日本で使える音楽サブスクリプションサービスが出てきたのはほとんど2015年なので、
まだまだこれからどう伸びていくのか、という感じです。

あと細かい事情で言うと、Spotifyは何度か日本に参入しようとしているんですが、
どうもレーベルとの交渉がうまくいかないっぽいんですね。
Spotifyが影響力をもっている欧米系レーベルに関してはすごく強いけど、
日本に関しては日本のレーベルが独自に覇権を握っていて、そちらが「Spotifyなんかいらん!」となって
なかなか入って来れない、という事情もあるようです。

AWAはサイバーエージェントとエイベックスが共同出資で始めたサービスですし、
LINE MUSICもLINE、ソニー・ミュージック、エイベックスで始めているサービスです。
なのでこういう、日本のレーベルが出資したオリジナルサービスであれば、今後も増えていく可能性はありますね。
逆にSpotify、Pandora、Deezerなんかは案外ずっと入ってこれないかもしれません。

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<今後どうなるのか>

え!?もう結論!?という感じですが、これを書いているカフェがそろそろ閉まるので急ぎ足になります。

まず日本に関してですが、いまのところはなんだかんだ言って日本はCD天国なので、
これからはCDから音楽配信への移行期になるのかなと思います。(ならないかもしれませんが)

音楽配信という聞き方が定着しさえすれば、日本人は案外音楽にお金を使ってる人々なので、
日本でもかなり音楽配信が広がる可能性はあるのかなと考えています。
ただそれにあたって障壁となるのは、やはりメジャーレーベルの既存産業(主にCD)保護になるのかなと。
あとは、サブスクリプションサービスという概念が新しすぎてあんまり使い方が理解してもらえない可能性もあります。
そのへんは広告コミュニケーションやPRの力が試されてくるようにも思います。

逆に日本以外で、もうサブスクリプションがある程度定着している地域に関しては、
これからどうなるんだというところですね。それはちょっと流石に読めません。

ただ一つ流れとしてありそうかな~というのは、これだけサブスクリプションが乱立してくると、
「あれ?どこでも聞ける曲一緒じゃね?」「じゃあ安い方に行こうっと」となって、
価格競争が発生し、サブスクリプションサービスの経営も苦しくなりミュージシャンへの還付も少なくなってくる。
という方向性はあるのかなと思います。なのでまずは差別化というところ。

その「差別化」というところで一本キワだってるのは、先ほども挙げましたJay-Zの「TIDAL」だと思います。
もうトップページからして「これが俺の世界だ」といわんばかりの強烈な主張が漂っていますが、
それがそれでこの雰囲気が好きな人にはすごく受けると思うんですね。
実際僕も今挙げた中で何に登録したいかっていえば、TIDALです。これはちょっと面白そう。
もう1回URL載せておきます。 http://tidal.com/jp

なので「差別化」という方向を推し進めると、例えばの話、
「スウィング・ジャズからアシッド・ジャズまで、とにかくジャズに特化したサブスクリプションサービス」とか
「エチオピアからトリニダード・トバゴまで、世界のすべてがここにあるワールドミュージックのサブスクリプションサービス」とか
そういうものもありえるかもしれない。ちなみにこの2つはあれば自分も登録したいです。聴きたい。

まあそれはちょっと夢物語というか、レーベルとしてもあんまりうまみがないと思うので、
物好きなレーベルや個人(Jay-Zのような)が始めていくという形で成立するのかなと思います。
最初からサブスクリプションサービスを前提としたレーベルなんかも現れてくるかも。それ面白そうですね。

あとは、インドにおけるSaavnやGaana、中国におけるQQ MUSICなんかのように、
もうその地域だけで成立できちゃうような、地域性に特化したサービスとかも、しぶとく生き残っていきそうな気がします。

日本ではまだまだサービスがスタートしたばっかりなので、
今後どういう方向に進むのかは分かりませんが、引き続き注目していきたいです。

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